劣化が激しい状態  
梨地加工  
  重要な工程
   
加工の前段階  
金メッキ加工後  
レストア後 元の状態とは雲泥の差 
これが元の状態 新品時の輝き 
   
   
 機械の梨地加工を施しました。 リピーターケース製作に関連しております。

 元の状態を見て頂くと解りますが、偶に見かけるこれ以上の無い痛い状態、勿論動きません。

 製作年代は1850年前後と考えます、まぁ約170年近くも経過していれば色々と有るのが普通。

 元の梨地を完全に剥がし、その後金メッキを施す前処理を致します。 
 梨地の特徴であります、細かなブツブツ(ツブツブ?)の製作。

 間違っても細かな凹みではありません。 

 この方法は1800年頃の技法とされており、当店では昔ながらの方法で行います。

 特に金メッキの前段階での加工は、現代とは明らかに違う方法。
 昔の人はよく発見したものだなと感心させられますね。

 現代の方法も良いと思いますが、残念ながらこの様な仕上がりには決してなりません。

 画像でも解りますが、実際のビフォーアフターは別物と解ります。

 当然ですが、加工する工程でネジ穴等々の横壁が凹んだり潰れたり変形したりする事は絶対にありません。
 これは言葉では表現が難しいのですが、実際に違いを見れば一目瞭然、それ程の仕上がりの違いです。

 また、機械に関しては数多くの部品新規製作、ホゾ入れ、天真交換、ルビー交換等々様々な事を行う事で復活。

 何れにしましても、新品当時の輝きを見れるのは良いですね。